親知らず
親知らずについて

親知らずは第3大臼歯(6才臼歯の2本後の歯)、中央の歯から数えて(抜いてある歯やもともと生えてこなかった歯を含め)8歯目の歯のことを言います。永久歯の中で一番最後に生えてくるためスペースがなく、横や斜めに傾いたり、骨の中に埋まったまま生えてこない場合もあります。
親知らずの生え方
まっすぐ生えるケース
親知らずがまっすぐ生えていて、上の歯と噛み合っているのでちゃんと磨ければ残せるケースです。

水平埋伏のケース
親知らずが横を向いて埋まっていて隣の歯が虫歯になったり、清掃性が悪いために炎症を起こして腫れてしまうリスクが高いため、抜歯をした方が良いケースです。親知らずと神経が近い場合は、安全のためにCT撮影をして位置関係を確認します。

親知らずは抜いた方が良い?
親知らずが生えてくる場所は歯ブラシが届きにくいので、細菌が繁殖しやすく、虫歯になりやすい状態です。また、親知らずが無理に生えてきて隣の歯を圧迫していたり痛みがある場合や、衛生面でトラブルを引き起こす可能性がある場合は、抜歯をした方が良いケースが多くなります。
親知らずが生えてきてもトラブルを起こしていなければ、必ずしも抜歯をする必要はありません。
親知らず抜歯後の
痛みや腫れについて
親知らずだから必ず抜歯後は腫れるなどということはありません。事前の的確な診断とプランニングで効率的に抜歯を行うことで、周りの組織の侵襲を少なくし、腫れや痛みを可能なかぎり少なくすることが重要です。
また、痛みの感じ方にも個人差はありますが、術後にお渡しする痛み止めでほぼ改善されますのでご安心ください。
出血
何度も治療を繰り返している歯の場合、残っている歯質が薄くなってしまっています。その場合、歯根にマイクロクラックと言われる目に見えないほどのヒビが入っていることがあり、抜歯になる場合があります。
うがい・歯みがき
傷口の部分以外の歯磨きに関しては、歯ブラシが傷口に当たらないように気をつけて通常通り行ってください。歯磨き粉も使用して頂いて構いません。傷口の蓋となる血の塊りが剥がれてしまわないように、当日は強くうがいをしないようにして下さい。
お薬の服用
薬は指示通りに服用してください。痛み止めに関しては痛い時に服用してください。1回2錠となっている時も1錠で効くことがございますので、1時間経過しても痛みが続く場合は2錠目を服用してください。一度に服用できるのは2錠までです。追加で服用する場合には最低でも6時間は間をあけてください。
アルコール・喫煙
飲酒により血流が良くなって出血の原因となる可能性がありますので、当日は飲酒は控えて下さい。喫煙により血管が収縮し、傷口の治りが悪くなることがありますので、当日は喫煙を控えるようにして下さい。
お食事
お食事は2時間以上あけてからにして下さい。 飲み物は直後からでも構いません。
入浴
血のめぐりが良くなると出血の原因となる恐れがありますので、当日は長時間の入浴はさけて下さい。シャワー程度なら大丈夫です。